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脂質異常症とは

脂質異常症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪が多すぎる、あるいは少なすぎる状態をいいます。

血液中の中性脂肪や悪玉とされるLDLコレステロールが基準値より高すぎても、善玉コレステロールとされるHDLコレステロールの値が低すぎても、動脈硬化を引き起こす危険因子となります。このため、脂質異常症は心筋梗塞や脳梗塞などの病気の引きがねになると考えられています。

自覚症状はほとんどありません。そのため健康診断が重要となります。家族性高コレステロール血症という遺伝子の異常でLDLコレステロールが極端に高値となる病気では、アキレス腱が肥厚したり、皮下にコレステロールが沈着してできる黄色腫というこぶのようなものができたりすることがあります。

動脈硬化の進行によって梗塞になる(血管がつまる)まで。脂質異常症が進行して動脈硬化になると、血管の内側の壁がボロボロになり、ここにはコレステロールがたまり、やがてプラークと呼ばれる脂肪のかたまりができます。プラークが大きくなると血液の通り道が狭くなってしまいます。血流の流れが悪くなり血栓が生まれ、血管が詰まってしまうことがあります。

動脈硬化が引き起こす病気

動脈硬化は初期のころは全く無症状ですが、動脈硬化が進行し、著しい狭窄になった場合、血流が低下することで臓器障害をもたらします。その代表が狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの疾患です。下肢の動脈硬化が起きると下肢への血流が低下、さらに糖尿病を合併している例では、足の感染が治癒しにくくなり、足壊疽を引き起こす場合があります。

動脈硬化が引き起こす病気には、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞や脳出血、閉塞性動脈硬化症、高血圧などがあげられ、突然死を招くこともあります。

脂質異常症の診断基準値

空腹時(10時間以上の絶食の状態)に血液検査を行います。血液中のLDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪を測定し、診断します。特に中性脂肪は食後の採血で高値となり、その評価に注意が必要です。

脂質異常症の診断には、血液検査で次の6項目を測定します。それぞれ、以下の値となると脂質異常症が疑われます。高LDLコレステロール血症:140mg/dL以上、境界域高LDL コレステロール血症:120〜139mg/dL、低HDLコレステロール血症:40mg/dL未満、高トリグリセライド(中性脂肪)血症:150mg/dL以上、高non-HDLコレステロール血症:170mg/dL以上、境界域高non-HDLコレステロール血症:150〜169mg/dL

治療法の実際

脂質異常症の大部分は肥満、糖尿病、過度の飲酒が原因なことが多く、まずは食事療法が基本となり、改善しない場合は薬物療法を行います。家族性高コレステロール血症や冠動脈疾患の既往がある場合は、基本的に薬物療法が必要です。

食事療法

過食を控え、適正体重を維持していきます。高LDLコレステロール血症には脂質の選択が重要で、飽和脂肪酸を多く含有する食事(脂身、乳製品)などの摂取を控えます。また、高中性脂肪血症は炭水化物エネルギーの割合を低くする必要があり、糖質を多く含む菓子類や果物の摂取を控えます。

薬物療法

高LDLコレステロール血症に対してはコレステロールの合成を抑制するスタチンが最初に使用されます。家族性高コレステロール血症の場合、内服薬のみで十分な効果が得られないことも多く、PCSK9阻害薬(注射剤)が有効です。また、中性脂肪のみが高い場合はフィブラート系薬が使用されます。HDLコレステロールが低い場合の多くは高中性脂肪血症を伴い、その治療によってHDLコレステロールが上昇してきますので、フィブラート系薬剤がよく使用されます。

こんなときは、お気軽にご相談ください

  • 1

    健康診断で脂質異常症を指摘されたとき

    早期発見で治療することにより、心筋梗塞、脳梗塞の発症を予防できます。また、ある程度動脈硬化が進んだ場合でも薬物治療により、その進行を抑えることが可能です。

  • 2

    生活習慣関連の病気とあわせて脂質異常症も診てほしいとき

    脂質異常症には高血圧や高尿酸血症などの他の生活習慣病を併発することが多く、脂質異常症だけでなく、他の生活習慣病の管理も行っていきます。

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