骨盤臓器脱・性器脱(こつばんぞうきだつ・せいきだつ)

女性に日常的に見られる疾患です。一人で悩まないで。
【監修/嘉村康邦医師】
関連キーワード
  • 尿失禁
  • 尿漏れ
  • 尿道括約筋
  • 腹圧性尿失禁
尿失禁

■悩みにさよならしたい方、集まれ!
女性泌尿器科では、泌尿器科症状でお悩みをお持ちの女性が【より豊かな生活を送れるように】という考えのもと、
スワンの会を設立しました。
第4回を2017年1月31日(火)に開催致します。
ご興味のある方はこちらのページをご参照下さい。

尿失禁とは

尿失禁尿漏れ)とは自分の意思と関係なく、尿がもれてしまうことです。
このような症状に実は多くの女性が悩んでおり、40歳以上の女性の3人に1人は何らかの尿失禁があるという報告もあります。年齢によってその罹患率は上がりますが、若い年代でも決してまれではありません。生命に影響するわけではありませんが、尿失禁のために外出や旅行を控えたり、好きだったスポーツなどをあきらめたりと、いわゆる生活の質(QOL: quality of life)を低下させてしまう病気です。そしてその方の生活スタイルや重症度により困り具合もさまざまです。不便だな、困ったなと思ったら気軽にご相談下さい。

女性特有の体のしくみ

尿失禁尿漏れ)が女性に多いのにはその体の構造に原因があります。尿は腎臓で作られ、尿管を通って膀胱に溜められ、尿道を通って排泄されます。尿道のまわりは尿道括約筋という筋肉によって閉じていて尿が漏れない構造となっています。しかしながら女性の場合男性と比べると尿道自体が短く、直線的な構造をしており、また尿道括約筋がルーズな構造をしています。さらには膀胱や尿道、子宮を支える骨盤底筋群や靱帯が弱いことが最大の理由です。
そして妊娠・出産、更年期の女性ホルモンの低下、肥満などにより、もともと男性より弱い筋肉・靱帯はさらに弱まりやすく腹圧性尿失禁が生じると考えられています。

尿失禁の分類

ここでは女性に多い尿失禁について説明いたします。

(1)腹圧性尿失禁

咳やくしゃみをした時や、重いものを持ったときなど、お腹に力がかかったときに尿が漏れてしまうタイプの尿失禁です。女性の尿失禁では最も多いタイプです。前述のように骨盤底筋群が弱くなり、尿道、膀胱をしっかり支えられなくなるのが原因と考えられています。

【シネMRI正常の動画】
【シネMRI正常の動画】
【シネMRI腹圧性尿失禁の動画】
【シネMRI腹圧性尿失禁の動画】

※体を縦半分に切って見た時のいきみ時のMRI動画。
正常ではいきんでも尿漏れは認めませんが、腹圧性尿失禁患者さんではいきみ時に尿漏れを認めます。

(2)切迫性尿失禁

急に尿がしたくなり(尿意切迫感)、トイレに間に合わずに漏れてしまうタイプの尿失禁です。水仕事をしている時や、帰宅したとたんに急にトイレに行きたくなり、トイレまで間に合わないというような特徴があります。本来は脳からの指令で排尿はコントロールされていますが、脳血管障害などによりそのコントロールがうまく行かなくなった時など原因が明らかなこともあります。しかしながら多くの場合、特に原因がないのに膀胱の過敏性が増し膀胱が勝手に収縮してしまい、尿意切迫感や切迫性尿失禁をきたしてしまいます。膀胱自体の老化や、女性の場合は骨盤底筋群が弱まることも原因として考えられています。

(3)混合性尿失禁

腹圧性と切迫性の両方の症状がある場合を混合性尿失禁といいます。女性の場合、混合性尿失禁をきたす率が高く、どちらの症状がより困っているのかを十分に理解して適した治療を選択することが大切です。

診療予約のご案内
診療予約受付:電話番号03-3261-0414 (9:00-17:00・日曜/祭日を除く)
ページの先頭へ戻る