ソケイヘルニア(鼠径ヘルニア、脱腸)(そけいへるにあ・だっちょう)
幼児だけではなく、40歳以上の男性や女性にも起こる疾患
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ソケイヘルニア(鼠径ヘルニア、脱腸)

治療方法

メッシュを使用した手術

ソケイヘルニアは手術以外に治す方法はありません。薬や装具では治らないのです。

バケツの底に穴が開いていたら、あなたならどうしますか? そう、その穴をふさげばいいのです。バケツの内側からパッチをして穴をふさぐように、ソケイヘルニア(鼠径ヘルニア)も筋肉と腹膜の間に人工のメッシュシート(Kugelpatch:クーゲルパッチといいます)を置いて、穴をふさぐ手術をします。通常3~4cmの傷があれば、このメッシュを入れることが可能です。穴が小さくて、周りの筋肉(バケツの底)も比較的丈夫であれば、その穴を縫い縮めるだけの手術でも治すことが出来ます(たとえば、若い方の小さいヘルニアなど)。###

「かんとん」を起こす前に手術を

嵌頓(かんとん)」(脱出したヘルニアが元に戻らなくなる症状)を起こすと、お腹を開けて腸を切らなくてはいけない場合があり、ぐっと手術は大変になります。
「かんとん」になると、脱出した臓器に血液が行かなくなり、放置すると腸の組織が死んで腐ること(壊死)もあるので、できるだけ早く手術することが必要になります。手術が遅れると、ヘルニアの手術に加えて小腸切除術などの追加手術も必要になってしまうばかりでなく、命に関わる場合もあります。「かんとん」になって初めて病院に駆け込むという人も少なくありませんが、ソケイヘルニア(脱腸)では「かんとん」を起こす前に手術を受けることが重要です。自分でヘルニアを押し込んでも、おなかに腸が戻りづらいことが何度もあるようでしたら、早めに手術することをお勧めします。
当院では患者さまがもっとも安全でリラックスでき、手術後も快適で安心に過ごせるよう、特殊なマスクを使用した全身麻酔のもと、1泊入院でソケイヘルニア(脱腸)の手術を行います。

女性のソケイヘルニア

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CT検査で確認されたソケイヘルニア

ソケイヘルニアは男性に多い病気といわれていますが、女性でも決して珍しい病気ではありません(男:女=5~8:1)。これまでに当院でソケイヘルニアの手術をされた方の2割は女性です。
20~40歳代の女性では、生理の周期にあわせてソケイ部(下腹部から足の付け根辺り)の膨らみやしこりとして自覚される方が多いようです。痛みや圧迫感を訴える方もいます。水が溜まっているような状態(水腫)だけですと、生理の終了とともに膨らみが消失してしまいます。

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実際に病院を受診した際に、この膨らみが消失してしまっていると、ソケイヘルニアの診断が確定できないことがあります。緊急性はないことがほとんどですが、手術以外に根治的治療もありません。50歳代以降の女性では、腸管や腸管の周りの脂肪組織がはまりこんでいることもあります。大腿ヘルニアの可能性もあり、緊急手術が必要になる前にきちんと診断・手術されることをお勧めします。
当院のCT検査では、ヘルニアの内容(腸管なのかどうか?)や小さな水腫も検出できることが多く、診断に役立ちます。手術はヘルニア門(ヘルニアの出口)の大きさなどで判断し、直接縫合閉鎖する方法とメッシュを用いて広く塞ぐ方法があります。

女性の患者さまの場合は、女性医師が診察を担当いたします。3cmほどの下着に隠れてしまうような1箇所の傷で手術可能なことがほとんどです(右図参照)お一人で悩まずに、一度ご相談ください。

診療予約のご案内
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診療予約受付:電話番号03-3261-0430 (9:00-17:00・日曜/祭日を除く)
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