初診で可能な検査

■乳腺外科お知らせ
診療体制の変更により、初診および乳がん検診の受付は一時休止とさせて頂きます。
患者様には大変ご迷惑をお掛けしますが、ご理解の程、宜しくお願い致します。

マンモグラフィ(乳房X線撮影)

マンモグラフィ乳がんを診断する方法のひとつで、乳房専用のレントゲン撮影です。乳房を挟みながら圧迫して、上下方向から1枚、左右方向から1枚(左右の乳房を撮影する場合は計4枚)撮影します。 マンモグラフィでは、触診ではわからない程の小さい腫瘤や、非常に細かい石の粒(微細石灰化)などで、乳癌を見つけたりすることができます。

マンモグラフィ(乳房X線撮影)

実際のマンモグラフィです。一見するとわかりにくいですが、右乳房の乳頭の上側に細かい石灰化を認め、精査の結果乳癌と診断できた症例です。この症例は、触診でも病変は触れませんし、また超音波検査での描出はできませんでした。

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エコー(超音波検査)

マンモグラフィ(乳房X線撮影)

乳房に超音波をあてて、はね返ってくる音波を画像化した検査です。"エコー""超音波"などと言ったりしますが、同じ検査のことをさします。超音波を通すために乳房表面にゼリーを塗って、その上からプローベ(機械)をあてて乳房内部を検査します。およそ10分程度かかります。妊婦さんがお腹の赤ちゃんをみるときに使う検査と同じで、被爆もなく、痛みも伴いません。触診では検出できない小さな病変を見つけることができます。

また、病変があった場合、その病変が何なのか(水分なのか、充実性のものか? 悪性なのか良性なのか、など)、画像上の影や形からある程度の予測ができます。明らかに良性を疑う所見であれば、そのまま細胞の検査などせずに、経過観察となります。一方、少しでも悪性を疑うものや、良性疑いでもサイズの大きなものに関しては、精密検査が必要となる場合があります。その場合は、以下にお示しします"穿刺吸引細胞診"や"組織診"など、引き続きエコーを見ながら行います。ここまでの視触診、マンモグラフィ、超音波検査の検査で異常がない場合は、結果をご説明して乳腺外科での診療は終了となります。

乳癌症例
乳癌症例
良性(線維腺腫)症例
良性(線維腺腫)症例
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穿刺吸引細胞診

穿刺吸引細胞診(乳腺外科での検査)

視触診、マンモグラフィ、超音波検査で乳がんを疑う場合や、良性病変を疑うが乳がんとの鑑別が必要な場合には、超音波を見ながら、病変に細い注射針(採血で使う針と同じ太さです)を刺して細胞を吸引して調べる細胞診を行います。病変に針を刺して、陰圧をかけて細胞を吸引し、スライドガラス(ガラス板)に吹き付けます。そのガラス板を顕微鏡でみて、細胞の“顔つき”から5段階にわけます。正常あるいは良性、鑑別困難、悪性の疑い、悪性、検体不適正に分類されます。

細胞診での"Class(クラス)5"は、悪性という意味で、ほぼ乳がんであるということですが、がんのステージング(進み具合)とは関係ありません。細胞診は、良いものか(良性)、悪いものか(悪性)を判定するための検査で、組織型まではわかりません。検査自体は約5~10分程度ですが、結果が出るまでは約1週間かかります。

細胞診は比較的侵襲の少ない検査ではありますが、100%診断がつくというわけではありません。中には、吸引してきた液体に細胞が含まれていなかったり、その病変の性質により水分が採取困難な場合があり、適正な検査ができない場合があります。また、適正な検査ができても、病理の先生がみて細胞診だけで良悪性をつけることが困難な場合があります。その場合は、以下に示します針生検"や“マンモトーム”といった組織診を行うことになります。合併症として、若干の内出血(少し皮膚が青くなること)がありますが、数日で吸収されてわからなくなります。当日の生活も制限はなく、絆創膏を貼って帰宅していただきますが、入浴や運動などはしていただいて問題ありません。

針生検(組織診)

針生検(組織診)

皮膚に局所麻酔を十分に行い、超音波検査で病変を確認しながら、病変に専用の太針を刺し、組織を採取する検査です。先ほどの穿刺吸引細胞診は“目に見えない細胞を含んだ細胞成分”を採取するのに対し、針生検では“目に見える組織”を採取してくるので診断率の高い検査です。傷も2mm程度で目立つことはありません。この方法により多くの不必要な外科的生検が回避できるようになりました。

適応となるのは、超音波検査で確認できる病変で、乳がんが疑われる病変や、良性疾患の中でも組織型を診断したい場合、また先ほどの細胞診では診断が困難な例などです。必ずしも細胞診⇒組織診という順序ではなく、最初から針生検を選択する場合があります。

また、後にお示ししますマンモトームを選択する場合があります。実際に超音波検査を行った段階で、どちらの検査の方がより確実に診断でき、かつ侵襲が少なくてすむか判断し、決定いたします。検査の時間は約10分ほどですが、結果が出るまでは約10日~2週間かかります。

合併症としては、出血、血腫、感染などがあります。青あざになったり、少し腫れたりすることがありますが、数日で吸収されます。なるべく出血・血腫を予防するために、検査直後には数分圧迫します。もちろんその上から、ブラジャーなど下着は身につけていただいても問題ありません。検査後の制限としては、当日の入浴や飲酒、激しい運動などはやめていただいています。

この検査による出血は、たいてい圧迫すると止まりますし、帰宅してから出血するケースは滅多にありません。翌日から入浴や飲酒、運動など可能になります。また稀に麻酔薬のアレルギーを起こす方もいらっしゃいます。もし歯科治療の際の麻酔で、気分不快、動悸などを感じたことのある方がいらっしゃいましたら、お申し出ください。

以上が簡単な説明になりますが、針生検が必要と判断した場合は、検査前に乳腺外科診察室で詳しくご説明いたします。

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