ピロリ菌外来 当院の実績

当院のピロリ菌除菌治療実績が4000件を超えました

2015年4月までの10年間の除菌についてのデータをご紹介申し上げます。
四谷メディカルキューブでは2005年5月の開設以来、ピロリ菌感染の意義、病気との関係、日本の現状、検査法、治療法、その副作用などについて外来でご説明し、感染診断や除菌治療を希望される方の診療を続けております。除菌治療の件数は2015/4/14現在で4060件(3235例)となりました。そこで、当施設での除菌治療の成績についてご報告致します。(なお、これは尿素呼気試験などで除菌の成否が確認できた方の成功率で算出しています。処方だけを受け取り、除菌の成否を尿素呼気試験などで確認していない方が全体の5.9%いらっしゃいます。)

ピロリ菌除菌の成功率

最近は抗生剤に対する耐性菌が増加しており、ピロリ菌除菌の成功率が徐々に下がっています。2000年当初は約90%程度の除菌は成功していましたが、徐々に成功率は低下し、最近の成績では全国的にみても70%程度の報告が多くなっています。当院では2,729例中1,995例で除菌成功し、73.1%の成功率でした。
(しかし、2015年に発売された胃酸分泌抑制剤を含む1次除菌の場合は92.6%の成功率が治験の段階で報告されており、期待されています)

初回の除菌治療に不成功の場合、その原因は、クラリスロマイシン耐性菌である可能性が高いため、除菌を成功に導くためには、薬剤の組み合わせを変えた除菌法が勧められる様になっています。このことを2次除菌(再除菌)といいます。2次除菌まで含めれば、ほとんどの方は除菌に成功することが確認されています。当院では860例の中795例で2次除菌に成功し、成功率は92.4%でした。

一方、きわめて少数ながら2回とも不成功の方もおいでになります。その際さらにご希望であれば、ご相談をしながら3次以降の除菌を行なっております。このような方のピロリ菌は多くの薬剤に対して耐性を生じている場合もありますが、新しい薬剤を用いる、あるいは、投与日数を延長するなどして、90%以上の除菌成功率が期待できる成績のよい組み合わせもあります。当院のこれまでの主として行った3次除菌では79例中74例の方で成功しており、成功率は93.6%でした。

このほか、ペニシリンで皮疹が出たことのある方などの治療のご相談もお受けしております。ペニシリンが使えなくても、ニューキノロン系薬剤やメトロニダゾール剤が使える場合では通常除菌が可能です。現在主として行っているペニシリンを含まない組み合わせでは57例中54例で成功しており、成功率は94.7%でした。なお、薬剤アレルギーの検査については確実な方法がないことが問題ですが、相談の上でいくつかの方法を予め行うこともあります。中には、多くの薬のアレルギーがあって、断念せざるを得ない方も2例ほどいらっしゃいました。

1次除菌の成績

ピロリ菌1次除菌成績

  • 1,995例:成功|734例:不成功
  • (計2,729例) 成功率73.1%

2次除菌の成績

ピロリ菌2次除菌成績

  • 795例:成功|65例:不成功
  • (計860例) 成功率92.4%

3次除菌の成績

ピロリ菌3次除菌成績

  • 74例:成功 | 5例:不成功
  • (計79例) 成功率93.6%
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ピロリ菌除菌の副作用の割合

ピロリ菌除菌の成否を確認する時に、必ず副作用についてうかがうようにしています。これにより3,773件の治療に際し、副作用の有無、その内容を調べることができました。
(注:副作用の重複は0.13%あります)

■ピロリ菌除菌の重篤な副作用について
これまでに入院を要するような副作用の方は3,773件のうちで3件ありました。幸い、数日の入院で軽快されましが、抗生剤によるとおもわれる出血性腸炎2例と薬疹1例でした。このほか、血球減少や肝障害で重篤な副作用が生じうることが知られています。これらの副作用はピロリ菌の除菌に限ったものではありません。一般的にも、新たに薬剤を使いはじめたときは、ご自身の変化に注意しながら慎重にお過ごしになることが必要です。

※調査できている3773件の内訳

副作用なし 2956 78.3%
下痢 221 5.9%
軟便 209 5.5%
苦味 205 5.4%
不快 49 1.9%
皮疹 79 2.1%
口内炎 22 0.6%
胸やけ 20 0.5%
嘔気 14 0.4%
頭痛 3 0.1%
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