ピロリ菌外来:よくある質問

よくある質問

ピロリ菌は必ず除菌しないといけないものなのでしょうか?
潰瘍を繰り返す方などで除菌を完遂させた方がよい場合は確かにありますが、除菌治療で副作用を起こされた場合や繰り返しても除菌に成功しない場合などでは、それ以上除菌治療を繰り返さずに、胃酸分泌抑制剤を継続するような場合もあります。ピロリ菌の感染が続く方では、胃がんを含める胃の病気のリスクがより高いと思われるため、主治医のアドバイスに従いながら定期的な胃の検査を行なうことが勧められます。
ピロリ菌の除菌治療が成功すればもう心配ないのでしょうか?
潰瘍の再発は確実に少なくなりますし、胃がんの発生も少なくなることが十分期待されますが、0になるわけではないため、胃についての検診は継続することが勧められています。
ピロリ菌の除菌治療は具体的にはどのように行うのでしょう?

ピロリ菌の除菌治療は3種の薬を1週間内服するだけなので、実施は比較的容易です。問題となる副作用は下痢、腹部不快、口内苦味などの軽度のものが20~30%の方に認められます。まれに皮疹や肝障害などもありますが、重篤なものは稀です。なお、3種類の薬のうちの1つはペニシリン系抗生剤のため、ペニシリンアレルギーがある方は、治療に際し、医師とよく御相談下さい。

また、通常副作用が問題になったときは、内服を中止することで回復することがほとんどです。もともと短期間の治療であるため、除菌を成功させるには、続けて内服することが重要となります。副作用により内服を中止すべきかどうか迷うようなことがありましたら、医師にご相談ください。

ピロリ菌の除菌が成功したかどうかはどのように確認しますか?
ピロリ菌の除菌治療終了時から1か月程度間隔をあけて、「尿素呼気試験」を受けていただき、除菌の正否を確認するのが一般的です。尿素呼気試験は試験薬を内服し、その前後で息(呼気)を集めて調べる方法で、比較的簡便で正確です。 一方、血液や尿の抗体ではピロリ菌の除菌が成功しても数ヶ月程度残っているため、判断しにくいことがあります。また、胃の内視鏡検査を行い、胃の組織を採取して調べることでも判断できますが、採取する数が少ないと誤ることがあります。
尿素呼気試験とはどんな検査ですか?

この検査はヘリコバクターが尿素を分解するウレアーゼという酵素を持っていることを利用した検査法です。検査を受けるときは、検査薬を内服し、その前後で息を採取するだけで検査ができます。

その原理を簡単に説明しましょう。まず予め、検査薬を内服していないときの呼気(息)を採取します。次に、人体に害のない同位元素(13C)で印を付けた尿素の試験薬を内服していただき、20分ほど反応を待ちます。

もし、その尿素が胃のピロリ菌のウレアーゼで分解されると、そこで生成された二酸化炭素が肺から呼気として出てくるので、20分後に再度呼気を採取して、検査前と比較します。この両者の二酸化炭素の状態により、検査薬が細菌によって分解されたかどうかを検出する大変巧妙な検査です。特に、除菌治療後にわずかでも菌が残っているのかどうかを確かめる方法として優れています。

実は、この検査は除菌治療後だけでなく、ピロリ菌がいるのかどうかを確かめる検査として行ってもよいのですが、試験薬が比較的高価なため、検査を実施すると7,500円(当院での自費診療価格)かかります。除菌治療前に菌の存在を確認する方法としては、尿を採取して調べることも多くなっています。尿の抗体検査は2,500円(当院での自費診療価格)で済むためです。こちらはともに当日結果をご説明可能です。なお、健康保険が使える場合もあるので外来でご相談ください。

大塚製薬株式会社の患者説明用資料より引用
(大塚製薬株式会社の患者説明用資料より引用)

ピロリ菌を一度除菌してもまた感染しませんか?
成人の場合、ピロリ菌の除菌が成功した方で、再感染が証明される場合は、きわめて少ないようで、1年後の検査で1%内外と考えられています。ただし、この場合に、除菌が成功してから再感染したか、もともと除菌が成功していなかったのかの区別が、むずかしい場合が多いようです。
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