気胸と内視鏡手術 (ききょうとないしきょうしゅじゅつ)

原因がはっきりしていない疾患
【監修/黒川良望医師】
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気胸とは?

肺は、気管を通して吸い込まれた新鮮な空気を溜めておく臓器です。肺の中では、この空気中の酸素を血液に送って、かわりに血液中の二酸化炭素を受け取り、外に吐き出すという、とても重要な仕事が行われています。酸素と二酸化炭素を交換するためには、肺の中で空気と血液が触れ合う必要があります。

肺の中には、肺胞という風船のような膜状の袋が無数にあり、この中に空気が溜められます。肺胞の膜の外側には毛細血管が走っていて、この膜を境に空気と血液が触れ合っています。
吸った空気の通り道である気管支の壁や、肺全体を包んでいる胸膜に弱い部分があると破裂(パンク)することがあります。穴が開くわけですから、そこから吸い込んだ空気が漏れてしまいます。漏れた空気は、肺が収まっている胸腔という部屋にたまり、圧力の関係で肺は小さく押しつぶされてしまいます。
このように、肺が突然パンクし、収縮してしまう状態を気胸と呼んでいます。パンクは、肺の上側の先端部に起こりやすく、症状としては、突然の激しい胸の痛み、せき、呼吸困難などが起こります。

かかりやすい方の傾向

傾向としては、痩せ型で背の高い、若い男性に多い病気です。しかし、女性が気胸にかからないというわけではありません。 女性の場合は、女性特有の気胸があります。たとえば、月経随伴性気胸は、何らかの原因で横隔膜、肺胞に入り込んだ子宮内膜細胞が月経時に剥脱し、月経開始前後に気胸を起こす病気です。

原因

成長期における何か物理的な原因が考えられますが、まだはっきりとはわかっていません。

予防法

気胸は突然起こる病気で、原因がはっきりしていないため、残念ながら予防する方法はありません。しかし、喫煙については、40歳代から70歳代くらいにかけて多く起こる肺気腫に関係が深いと言えます。 肺気腫とは、肺胞壁が壊れていく病気で、呼吸が困難になり非常に苦しい病気です。肺に弱い部分が出てくるので、結果的に気胸も起こりやすくなります。ですから喫煙は、極力控えるべきだと思います。

検査と治療法

検査については、レントゲンを撮れば、比較的簡単にわかります。 治療法ですが、軽度の気胸は、肺の穴が自然にふさがってしまうこともあるため、レントゲン写真を見ながら経過を観察します。 肺から漏れた空気が大量で、肺がつぶれてしまっている場合には、脱気といって胸腔に管を通し、空気を抜く治療を行います。空気が抜けると、その分、肺が膨らんできます。 しかし脱気により気胸が治っても1年以内の再発の可能性は約50%もあると言われているため、手術を受ける方が多く、中でも内視鏡手術と呼ばれる最新の治療法が注目されています。

診療予約のご案内
診療予約受付:電話番号03-3261-0430 (9:00-17:00・日曜/祭日を除く)
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