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子宮鏡手術とは

子宮鏡とは、子宮の内腔(月経血がたまり、妊娠する場所)をカメラで見る検査です。子宮鏡を用いた手術では、カメラを通して子宮の内腔を見ながら、子宮内膜ポリープや子宮筋腫を細く小さい機器で摘出します。膣の1番奥にある子宮頸管と呼ばれる子宮の入り口よりカメラや機器を入れるため、お腹にきずがつくことはなく、患者さまにとって低侵襲で行える手術となります。

メリット

子宮鏡手術のメリットはお腹にきずがつかないこと、そして、術後の痛みが少ないことです。

当院は4Kカメラを用いることにより、子宮内腔を高精細に見ながら、細かい手術を可能にしています。

デメリット

手術は麻酔をかけて行うため、麻酔が完全に切れるまでには少し時間が必要になります。

また、月経周期によって子宮内腔の見え方が変わるため、事前に月経周期の調整を行ったり、子宮の出口が狭い患者さまには、子宮の出口を広げる細いスポンジを用いたりすることもあります。

子宮鏡手術が適応となる病気

子宮内膜ポリープ

子宮内膜ポリープは、子宮内膜にできるキノコ状のイボです。子宮内膜の細胞が何らかの理由で異常増殖し、イボのように発育します。

1つだけできる患者さまもいれば、多数ポリープができる患者さまもおり、大きさも数mm~数cmまでさまざまです。

性成熟期から閉経前後の方にみられ、不正出血や過多月経、不妊症の原因になることもあります。

自覚症状のないままに健康診断で見つかるようなこともあります。

ほとんどの場合は良性の腫瘍ですが、まれに悪性のこともあるため、放置はせず、経過観察となります。

また、乳がんの手術後のホルモン治療で用いられることがあるタモキシフェンには子宮内膜増殖作用があり、子宮内膜ポリープを作る可能性が高まるともいわれています。

子宮内膜ポリープのイメージ

粘膜下子宮筋腫

粘膜下子宮筋腫は、子宮筋腫の中でも子宮の内腔に突出するタイプのものです。粘膜下子宮筋腫が育ち、子宮の入り口から出てくると“筋腫分娩”と呼ばれる状態になります。

粘膜下筋腫のイメージ

症状について

子宮内膜ポリープは子宮内膜の増殖による腫瘍、粘膜下子宮筋腫は子宮筋層から発育する筋肉組織由来の腫瘍と、原因は大きく異なります。しかし、症状は大きく変わらず、不正出血、過多月経、過長月経、それらによる貧血などが主な症状となります。

また、赤ちゃんが発育する場所にイボができるため、不妊症や流産の原因となることもあります。

粘膜下子宮筋腫以外の子宮筋腫はある程度大きくならないと無症状であることも多いですが、粘膜下子宮筋腫の場合は1cmでも過多月経となり、手術を要することもあります。

診断に用いる検査

一般的な超音波検査で診断できることが多いです。

必要に応じて、外来子宮鏡検査やSonohysterographyと呼ばれる子宮内腔に少量の水を入れて行う外来超音波検査、MRI検査も用います。

悪性の可能性がある場合には、子宮内膜細胞診や組織診を行うこともあります。

子宮鏡手術の実際

手術は麻酔をしてから行うため、患者さまとしては、目が覚めたらもう手術は完了しています。

麻酔がしっかりかかった後は、内診の時と同じような体位で、膣を経由して細い子宮鏡を挿入します。

手術中は子宮の中をしっかりみるため、生理食塩水を使って子宮の中を随時洗いながら、カメラの脇の細い機器を使って子宮内腔の腫瘍を少しずつ取り出します。全部摘出できたら、手術は終了です。

とれた腫瘍は必ず病理検査に出し、悪性でないか確認します。

子宮鏡手術のイメージ

手術までの流れ

  1. 初診
    一般的に超音波検査を用いて、子宮内膜ポリープや粘膜下子宮筋腫を確認します。
    良性疾患のため、患者さまの症状やご希望に合わせて、治療方法を提案させていただきます。
    手術療法が必要になった時には、患者さまと相談の上、手術日を決定します。
    月経周期の調整が必要になることもあるため、そういったことも考慮しながら、手術日を決めます。
  2. 検査
    手術決定に至るまでに、MRI検査や外来子宮鏡検査、Sonohysterographyを行うこともあります。
    また、麻酔をかける上で必要となる血液検査、胸部レントゲン検査、心電図検査なども行います。(初診日に手術日が決まった場合、これらの検査も同日に実施することが可能です。)
  3. インフォームドコンセント
    患者さま1人ひとりにじっくり時間をかけて説明します。ご希望があれば、ご家族やパートナーの方に同席いただくことも可能です。
    手術の内容はもちろんのこと、不安なことやご質問等ございましたら、何でもご相談ください。
    麻酔をかけて手術を行うため、麻酔科医師による説明もあります。
  4. 入院・手術
    手術当日に入院となります。
    一般的には日帰りで行える手術ですが、遠方の方や午後の手術の場合など、一晩入院することも可能ですのでご相談ください。

手術当日のスケジュール

手術前処置はありません。
手術当日に来院していただきます。
下剤・浣腸・術前点滴の使用を控え、ストレスフリーで歩いて手術室に入室します。
身体に負担の少ない手術を行います。
子宮鏡を用いて手術をします。
手術時間は、30分から1時間程度です。
手術当日の夕方には帰宅できます。
手術後は、約4時間程度病棟でお休みになっていただいた後にご帰宅となります。
患者さまのご希望があれば、1泊入院も可能ですが、日帰りでお帰りいただいても、翌日から普段通りの生活を送ることができます。

手術費用について(概算)

健康保険の適用となります。3割負担の場合のおおよその目安です。

子宮鏡下子宮筋腫摘出術
100,000~130,000円
子宮鏡下子宮内膜ポリープ切除術
60,000~80,000円
  • 高額療養費制度の対象となります。所得によって決められた自己負担限度額を超えた分が払い戻されます。加入している健康保険証の発行元に事前申請を行い、交付された「限度額認定証」を退院までにご提出いただくと、医療費請求額を自己負担限度額までの金額にとどめることができ、医療費の窓口負担を抑えることができます。
  • 差額室をご利用の場合は別途となります。

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